東京都中央区日本橋に本社を置き、食品・酒類の総合卸売業などを手がける「食のマーケティングカンパニー」の国分グループ本社株式会社が制定。
日付は1659年2月2日に初代ケープタウン総領事のヤン・ファン・リーベックが「ケープのブドウから初めてのワインが作られた」と日記に記していることから。南アフリカワインの魅力を多くの人に伝え、日本市場での販売促進と認知度の向上、そして南アフリカとの友好関係を築くことが目的。記念日は2018年(平成30年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
南アフリカのワインが誕生したのは今から350年以上も昔の1659年であり、そこには古い歴史がある。オランダ東インド会社が、香辛料を求めてインドやアジアに向かう途中のケープタウンに食糧供給基地を設け、そこでブドウ栽培及びワイン造りを始めたのが最初であった。これは、アメリカ合衆国の1769年、オーストラリアの1788年と比べても100年以上も古い歴史があるという事になる。
17世紀後半には宗教迫害を受けケープ地方に移住してきたフランス・ユグノー派の人々がそのワイン製造を発展させた。20世紀後半にはアパルトヘイトによる国際的な経済制裁で一時期輸出は滞ったが、1990年代の民主化以降、輸出は再び伸び始め、最近では国際的にも様々なワイン評価大会で高い評価を得ている。
南アフリカのワインは国を挙げての品質基準や環境基準などについての様々な取り組みを経て、世界でも認められる最高のコストパフォーマンスを維持している。また、フェアトレード、環境保護、教育支援など、人や自然に優しく、現地の社会発展に貢献するワインも多く、それが更に南アフリカワインの価値を高めている。