東京・麻布で江戸時代からの伝統を引き継ぐそば処・総本家更科堀井を運営する株式会社更科堀井が制定。
日付は「さ(3)らし(4)な」(更科)と読む語呂合わせから。また、3月3日の「ひな祭り」の次の日に真っ白なそば・更科そばを食べるという文化を創り出したいとの願いも込められている。
「更科そば」とは、そば殻や甘皮が混じらない実の芯の部分だけを用いて打つまっ白いそばで、ほんのりとした甘みとのど越しの良さが特徴。
記念日を通してより多くの人に真っ白なそば・更科そばを知ってもらうことが目的。記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
更科堀井は、江戸時代の1789年(寛政元年)第11代将軍・徳川家斉(とくがわ いえなり)の頃、麻布永坂高稲荷下に創業した。そば一筋に230年、お客様の「口福」のために継続と革新を続けている。
初代は、信州特産の信濃布を商っていたのがそば屋に転じたもので、領主・保科家の江戸屋敷から程近い麻布永坂町に店を構えた。「更科」とは、信州そばの集散地だった更級(さらしな)の「級」の音に保科家から許された「科」の字を当てたものと伝えられる。
江戸時代からの文化である「そば」を現代でも美味しく召し上がっていただきたい。同店はいつの時代も美味しさを追求し新たな歴史を繋いでいく。
同店には名物の「更科そば」の他にも、主として茨城県・境町産のそばの実を店内で自家製粉し、手打ちで打つ色の濃いそば「もり」や、もりそばのそば粉に、殻ごと引き込んだ手挽きの粉を混ぜ、太く打った田舎風のそば「太打ちそば」、更科そばに季節の旬の物を打ち込んだ色鮮やかなそば「季節の変わりそば」がある。
「季節の変わりそば」には、旬に応じて「桜海老切」や「柚子切」「春菊切」「ふきのとう切」「桜切」「茶そば」「よもぎ切そば」「トマトつなぎ」「青海苔切」「しそ切」「菊切」「くちなし切」「柿の葉切」「かぼちゃ切」などがある。