大阪府大阪市西淀川区に本社を置き、菓子や冷菓、食品、牛乳・乳製品の製造および販売を手がける江崎グリコ株式会社が制定。
人の大腸内でビフィズス菌などの腸内細菌が食物繊維を食べることで作られる「短鎖脂肪酸」(たんさしぼうさん)は、太りにくい身体づくりのサポートをはじめ、健康に様々な良い働きをする。
日付は「短鎖(3)脂(4)肪酸」と読む語呂合わせから3月4日を記念日に。
記念日を活用し、他社とも連携しながら「短鎖脂肪酸」の効果をより多くの人に知ってもらうのが目的。記念日は2024年(令和6年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
江崎グリコ株式会社は1922年(大正11年)2月11日に創業し、1929年(昭和4年)2月に設立した会社。資本金は77億7300万円、従業員数は連結5439人、単体1405人(2023年12月末時点)となっている。創立記念日の2月11日は百貨店ではじめて赤い箱の栄養菓子グリコが販売された日である。
同社は経営理念として「すこやかな毎日、ゆたかな人生」を掲げる。Glicoグループは人々の良質な暮らしのため、高品質な素材を創意工夫することにより、「おいしさと健康」を価値として提供し続ける。
短鎖脂肪酸とは、ビフィズス菌などの腸内細菌が大腸にて水溶性食物繊維やオリゴ糖などをエサにして作り出す代謝物質で、「酢酸」「プロピオン酸」「酪酸」などの総称である。
近年の研究で短鎖脂肪酸には基礎代謝の向上、体脂肪の低減、便秘解消など太りにくい身体づくりをサポートする働きがあることが明らかになっており、ビフィズス菌入りヨーグルトを中心とした乳製品による腸内発酵や腸活の最新トレンドとして注目を集めている。
短鎖脂肪酸を増やすためには、短鎖脂肪酸を産生するビフィズス菌などの善玉菌を増やし、エサとなる食物繊維を十分に摂取することが重要だが、日本人はどの年代でも食物繊維の摂取が不足していると言われている。
食物繊維の中でも、特に水溶性食物繊維をしっかり摂取することが短鎖脂肪酸の産生につながる。水溶性食物繊維を豊富に含む食べ物として、アボカドやオクラ、山芋、海藻、モロヘイヤ、明日葉などが挙げられる。