植物のサジーに関する正確な知識・情報の普及、サジー製品の普及などを目的に活動する日本サジー協会が制定。
日付は「サ(3)ジー(4)」と読む語呂合わせから。
「サジー」とは数多くの栄養素が含まれているユーラシア大陸原産のグミ科の植物で、その栄養価の高さから「奇跡の果実」とも呼ばれている。砂漠地帯でも育つため砂漠化防止の緑化活動に役立ち、植林や収穫などの仕事を生み出すことで砂漠地帯に住む人々の収入にも繋がっているという。
健康・環境・経済に貢献できる貴重な植物「サジー」について多くの人に知ってもらうことが目的。記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
サジーは英語ではシーバックソーン(Sea Buckthorn)やシーベリー(Seaberry)と呼ばれ、日本サジー協会は英語で「Japan Sea Buckthorn Association」となる。また、サジーは漢字では「沙棘」となる。
サジーは落葉樹で、種によって多少異なるが通常は棘のある低木である。自然環境下では高さ2~4mに達する。1cmほどの黄色ないしオレンジがかった赤色の実をつけ、冬の間も実を落とさない。
種子の拡散は、実を食べる鳥によって行われる。鳥に食べられると、種子が鳥の体内で急速に成長し、フンとして排出された土地でまた新たに芽吹く。低い温度や干ばつにも強いとされる。
サジーの果実はとても栄養価が高く、アミノ酸や鉄分、亜鉛、ミネラルなど200種類以上もの栄養素を含み、ビタミンが豊富な果実の一つである。これらの栄養素は、自生地の厳しい環境への順応の過程で生成されるようになったものである。
例えば、乾燥や厳寒に対して水分の蒸発を防ぐために油脂成分を作り、砂漠などの栄養の無い土壌や海岸の塩分のある土壌でも自生出来るように豊富な栄養素を自ら作り出すようになった。
サジーはジュースをはじめ各種健康食品や、いわゆるスーパーフードとして、国内外で商業的に流通している。また、サジーの果実や種子から抽出されたオイルは、加齢肌や乾燥肌向けの化粧品としても使用される。