京都府京都市中京区に事務局を置く京町家情報センターが制定。
日付は3月をMarch(まーち)、8日を(や)として「まちや」(町家)と読む語呂合わせから。町家の中に蓄積されてきた暮らしと建物の知恵や工夫を再評価し、町家の伝統的価値とその素晴らしを多くの人に知らせ、町家の保全と再生を図ることが目的。
記念日は2016年(平成28年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。この日を中心に京都市内各所の町家で、音楽・マルシェ・ワークショップ・展示など様々なイベントを実施している。
町家とは、民家の一種で、職人や商人の町人が住む店舗併設の伝統的な都市型住宅である。農家が門を構えた敷地の奥に主屋が建つのに比べ、町家は通りに面して比較的均等に建ち並ぶ点に特徴がある。
京町家(祇園新橋通)
画像元:Wikipedia
京都市内に建てられた町屋は「京町家」と呼ばれる。商人による多大な財の蓄積によって建てられた町屋は、「小江戸」と称される埼玉県「川越」など全国に残っており、技術的にも意匠的にも日本の住宅の水準の高さを表すものとなっている。
町家の立地する敷地は、間口が狭く奥行きが深いため、「うなぎの寝床」と呼ばれる。これは三間(約5.4m)の間口を一軒役として課税する豊臣秀吉の税制に反発した形状であるという説がある。
リンク:京町家情報センター