蚕糸の日(3月14日 記念日)

蚕糸絹科学技術の振興と国内の蚕糸絹文化の継承・発展に貢献する一般財団法人・大日本蚕糸会が制定。

蚕糸(さんし)とは、蚕(かいこ)の繭(まゆ)からとった糸。絹糸(きぬいと・けんし)。養蚕と製糸。

蚕の繭
蚕の繭

日付は、昭憲皇太后が御養蚕を開始した1871年(明治4年)3月14日(旧暦)の第1回の掃立日(孵化した蚕を飼育する場所に移して飼育を始める作業)から、3月14日を記念日としたもの。

蚕糸業が近代日本の発展に貢献してきた歴史や蚕糸業の文化的な重要性を訴える機会とすることが目的。

記念日は2024年(令和6年)12月13日に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。この記念日の制定を記念して、2025年(令和7年)3月14日に「蚕糸の日」記念講演会が開始される。

大日本蚕糸会

一般財団法人・大日本蚕糸会(The Dainippon Silk Foundation)は、1892年(明治25年)4月に任意法人として創立され、1905年(明治38年)8月に社団法人化し、1942年(昭和17年)5月に蚕糸科学研究所(1940年設立)との合併による名称変更を経て、現在に至っている。

同会は、蚕糸絹に関する基礎科学及び応用技術の研究開発を行い、あわせて関係する科学技術を助長振興し、かつ、蚕糸絹業の改良発達を図り、もって蚕糸絹に係る社会文化の向上発展に寄与することを目的とする。

1992年(平成4年)4月に同会は創立100周年を迎え、記念行事が開催された。同会では蚕糸絹業の各段階における生産・流通・消費動向・統計データなどに関する諸情報を収集し、整理・加工して広く関係業界に提供するために、情報誌「シルクレポート」を年4回発行している。

養蚕業は蚕を飼うためクワ(桑)を栽培し繭を生産する。繭を絹にするために製糸工場で繭から生糸へと加工され、生糸をさらに加工して絹織物などの繊維になる。

リンク大日本蚕糸会Wikipedia

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カテゴリー「3月の記念日」「今日は何の日

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