アイルランドにキリスト教を広め、アイルランドの守護聖人である聖パトリックの命日であり、キリスト教における聖人の記憶日である聖名祝日。
英語表記は「St Patrick's Day」(セント・パトリックス・デー)。
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アイルランドの国花・三つ葉のクローバー(シャムロック)を服につけたり、ミサを行ったりする。アイルランドでは何世紀も前からこの日を祝う伝統が受け継がれ、正式に1903年(明治36年)より祝日となり、イギリスから独立後、徐々に祭礼日として成長した。
1996年(平成8年)には政府が主体となってアイルランドの首都・ダブリンで5日間の盛大なフェスティバルとなりパレードやその他の行事が行われた。
聖パトリックの祝日の様子(アイルランド・コーク)
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シャムロックがシンボルとされているが、これは聖パトリックが三位一体を説くときにクローバーを用いたことに由来するされている。この日にシンボルカラーの緑色の物を身につけていると幸せになれるとされており、緑色の物を身につけて祝う日であることから「緑の日」とも呼ばれる。
緑色の物を身につけた人
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アイルランド以外にも、アイルランド系移民の多いアメリカをはじめとして、カナダやイギリス、オーストラリア、ニュージーランドなど多くの国でこの日にパレードが行われる。アメリカ・シカゴでは、シカゴ川を蛍光色素・フルオレセインで緑色に染め上げる風景が見られる。
緑色に染められたシカゴ川
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日本でも「アイルランドを一般の方にもっと知ってもらおう!」を主旨に、アイリッシュ・ネットワーク・ジャパンにより1992年(平成4年)から「セント・パトリックス・デー・パレード」が開催されている。東京では原宿・表参道をアイルランドのシンボルカラーの緑色やシンボルの三つ葉のクローバーデザインの衣装・小物を身につけた約1000人がパレードする。