大阪府堺市で注染(ちゅうせん)手ぬぐいなどの製造・販売を手がける株式会社ナカニが2016年(平成28年)に制定。
日付は春を迎えて手ぬぐいの需要が高まり、生産も増え始める頃で、「春分の日」となることが多い3月21日とした。地場産業の発信と手ぬぐい文化の発展・継承が目的。また、手ぬぐいに親しんで自由に活用してもらいたいとの願いが込められている。
記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。この日には、手ぬぐいを使った手ぬぐい体操や注染のデモンストレーションなどのイベントが開催される。
リンク:ナカニ
注染とは、その名の通り染料を注ぎ、布に模様を染める技法の一つ。折り重なった生地に染料を流し入れて染色するため、一度に20枚から30枚染めることができる。この技法は明治時代に大阪で生まれた。
表と裏から二度染めるので、裏表なくきれいに染まるのが特徴。また、注染には多くの工程があり、すべてを職人が手作業で行うので一つとして同じものは存在しない。職人の手作業だからこそ表現できる、繊細でやさしいぼかしやにじみの何ともいえない風合いが注染の一番の魅力と言える。
同社では注染の技法を活かした新たな個性的な手ぬぐいのブランド「にじゆら」を展開し、国内外の幅広い業界から注目を集めている。
リンク:にじゆら