北海道旭川市で新子焼きを提供している飲食店・食肉会社などで結成された「旭川名物“新子焼き”の会」が2014年(平成26年)に制定。
日付は「し(4)んこ(5)」(新子)と読む語呂合わせから。旭川市の名物である「新子焼き」の美味しさを多くの人に知ってもらうことを目的。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
新子焼きは、若鶏の半身を素焼きにしてタレなどで味付けをした豪快な焼き鳥である。日本が復興へと力強く歩き始めた戦後の旭川市で誕生し、時代と世代を越えて今もなお愛され続けている旭川市のソウルフードである。
戦後の旭川市には養豚場は多かったが、養鶏場は少なかった。そんな旭川市で、戦後の食料不足と積雪寒冷の自然環境から、タンパク源として比較的安価な鶏肉が選ばれ、なおかつ成長を待っている暇も無いため、若鶏の段階で最大限に栄養をとる料理法として開発されたと考えられている。
当時、一部の地域で出世魚であるコハダの稚魚をシンコ(新子)と呼んだ。これにちなんで若鶏を新子と呼ぶ風習があり、そこから名付けられたとされている。
北海道内でもほとんど知名度が無かった新子焼きであるが、2012年(平成24年)6月に結成された同会のアピールもあり、知名度は全国的に広まっていった。最近はイタリアンテイストなものなど個性ある新子焼きを提供しているお店もある。