東京都渋谷区神宮前に事務局を置き、乾燥おからに関する研究・調査・レシピ開発などを行う一般社団法人・日本乾燥おから協会が制定。
日付は4月の別名の「卯月(うづき)」は「卯の花が咲く月」が転じたとの説があり、その「卯の花」は「おから」の別名であることから、「卯の花」と縁の深いお釈迦様の誕生を祝う「花祭り」が行われる4月8日としたもの。
新年度が始まる時期に、栄養豊かな「おから」を食べて慣れない新生活での体調管理と無病息災を祈り、食べ物のありがたみや日本古来の「もったいない」の心を思い起こす機会としてもらうことが目的。
記念日は2020年(令和2年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。これを記念してセミナー&料理教室の記念イベントが開催される。
「おから」は、大豆から豆腐を製造する過程で、豆乳を絞った際に残るかすである。主に関東では白いことから「卯の花(うのはな)」、関西や東北では包丁で切らずに食べられるところから「雪花菜(きらず)」とも呼ばれる。
日本では豆腐が作られる古い時代から存在する。「おから」は「絞りかす」の意味。茶殻の「がら」などと同源の「から」に丁寧語の「御」を付けたもので、女房言葉の一つである。
食物繊維や大豆たんぱく質を多く含み、火を通して食べることが多い。絞りかすのため、値段はごく安価で庶民的な食品である。家畜の飼料としても活用される。
豆乳の絞りかすではあるが、栄養的には優れていて、近年では健康食材としても注目されている。調理法としては、「卯の花」とも呼ばれる「おからの炒り煮」のほかに、豆腐ハンバーグのように、肉詰めや揚げ物などの料理に、肉の代わりとして用いることもある。