全国の薫物、線香業者などが加盟する全国薫物線香組合協議会(現:日本薫物線香工業会)が1992年(平成4年)4月に制定。
日付は『日本書紀』に日本のお香についての最初の記録として「推古天皇3年(595年)の夏4月、淡路島に沈水(じんすい:香木のこと)が漂着した」との記述があることと、「香」の字は「一十八日」と読み分けられることから。
香文化の普及などが目的。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。日本薫物線香工業会は、兵庫県淡路市の淡路市商工会内に事務局を置いている。
『日本書紀』によると、推古天皇の時代に淡路島の海岸にひと抱えもある香木が漂着した。島民がその木を燃やすと良い香りが辺り一面に広がったので驚き、木片は朝廷に献上された。そこで聖徳太子が木片から手箱と観音像を彫ったとされる。
今も淡路島ではその香木をご神体として枯木神社に祀られている。また、法隆寺の観音像はその香木から彫り出されたものだと伝えられている。
関連する記念日として、「いい(11)おこ(5)う」(いいお香)と読む語呂合わせに由来して、11月5日は「お香文化の日」となっている。