大阪府阪南市に事務局を置き、観光により阪南市の価値と魅力を高めるために活動する一般社団法人・阪南市観光協会が制定。
日付は4月1日の「さわら」の解禁日から少し経って漁獲量が多くなる頃の4月20日を記念日としたもの。
阪南市の泉州地区が面する大阪湾は、様々な海産物が豊富に水揚げされる。「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれる「鰆(さわら)」は、阪南市で最も多く獲れる魚介。
出世魚でもある「さわら」の魅力をより多くの人に知ってもらい、阪南市の認知度向上を図ることが目的。記念日は2024年(令和6年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
今後は、ロゴを制作し幅広くPRを実施するとともに、「さわら」を中心とした地元特産品などをプロモーションするイベントを実施する予定である。
阪南市には、里海・里山などの自然、歴史文化、食の特産品などの地域資源が豊かにある。阪南市観光協会は、四季折々の行事・イベント・観光と産業との融和を図り、阪南市の価値と魅力を高めていき、それを内外に発信し、地域活性化と地域ブランド化につなげ、阪南市の交流人口の拡大を目指していく。
サワラは、サバ目サバ科に属する海水魚の一種。細長い体の大型肉食魚で、食用に漁獲される。成長するに従ってサゴシまたはサゴチ(40~50cm)、ナギ(50~60cm)、サワラ(60cm以上)と呼び名が変わる出世魚でもある。
体長が細長く「狭い腹」から「狭腹(サワラ)」と呼ばれるようになったとする説がある。地方名のサゴシは「狭腰」の意。最大では全長115cm・体重12kgの記録がある。メスの方がオスよりも大型になる。
近縁種も含めサバ科の仲間でも特に前後に細長い体型で、左右に平たい。口は大きく、顎には鋭い歯がある。体色は背側が青灰色、腹側が銀白色で、体側には黒っぽい斑点列が縦方向に7列前後並ぶ。
身の見た目はさほど赤くなく白身魚として取り扱われることも多いが、成分から見ると赤身魚である。日本では一般に焼き魚、西京味噌を使った西京焼き、唐揚げ(竜田揚げ)などで食べられる。