紀元前399年のこの日に毒杯を飲んで自殺した古代ギリシアの哲学者ソクラテス(紀元前469年頃~紀元前399年)の妻・クサンティッペ(生没年不詳)が悪妻として有名であったことにちなむ。
クサンティッペとはギリシア語で「黄色い馬」を意味する。悪妻であったとされ、西洋では悪妻の代名詞ともなっているが、後世の作り話である部分も多く、彼女の本当の姿については殆ど分かっていない。
古代ギリシアの哲学者プラトン(紀元前427年~紀元前347年)の著作『パイドン』の中では、「クサンティッペは妻としても母としても何ら貢献をしなかった」と述べている一方で、獄中にあるソクラテスを思って嘆き悲しみ、取り乱すという描写がある。
クサンティッペを悪妻とするエピソードとして、ある時クサンティッペはソクラテスに対して激しくまくしたて、彼が動じないので水を頭から浴びせた。しかし、ソクラテスは平然と「雷の後は雨はつきものだ」と語ったという。
他にも、ソクラテスが語ったとされる言葉として、「セミは幸せだ。なぜなら物を言わない妻がいるから」があり、クサンティッペが口やかましい妻だったという話や、「ぜひ結婚しなさい。よい妻を持てば幸せになれる。悪い妻を持てば私のように哲学者になれる」などの名言が残っている。
同日の4月27日は「哲学の日」、12月3日は「妻の日」となっている。
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