1950年(昭和25年)に郵政省(現在の日本郵政)が制定。
1875年(明治8年)のこの日、東京府下18ヵ所と横浜1ヵ所に貯金預所を創設し、郵便貯金の業務が開始された。創業を行ったのは郵便制度を立案した前島密(まえじま ひそか、1835~1919年)で、「日本近代郵便の父」として知られる。
前島は、日本での郵便制度導入のために、イギリスの郵便制度を現地で調査したとき、郵便局が郵便だけではなく、為替・貯金業務も行っていることを学び、日本での業務導入を進め、自らが毎日のように新聞でPRに努めていた。
郵便貯金が開始された当初、従来の飛脚に代わる郵便と送金を目的とした為替に対する国民の需要は高かったが、郵便貯金についてはなかなか集まらなかった。これは、当時の国民には「貯金(貯蓄思想)」という概念がなかったためである。
そこで、前島は貯蓄によって老人や子供を養うことができるという点に着目し、小学校の教育の中に貯蓄の道徳を取り入れることを発案した。このような積極的な活動を通じて、徐々に庶民の間に貯蓄思想が普及し、郵便貯金の資金は徐々に増大し、貯蓄率も1887年(明治20年)ごろから増加するようになった。
4月20日は「郵政記念日(逓信記念日)」。
リンク:日本郵政