全国医薬品小売商業組合連合会(医薬全商連)が1987年(昭和62年)に制定。
611年(推古天皇19年)のこの日、推古天皇が大和(現:奈良県)の菟田野(うだの)へ出かけて薬になる草や木、鹿などを狩る「薬狩り(薬猟)」を催したとされる。その後、薬狩りは毎年の行事となり、この日を「薬日(くすりび)」と定めたと日本書紀に記されている。
採取した薬草には、菖蒲(しょうぶ)や蓬(よもぎ)など香りの強い植物が多く含まれており、これらをお風呂に入れて入浴すると疫病や邪気を払い、子どもの成長と健康をもたらすと考えられてきた。「端午の節句・こどもの日」であるこの日に菖蒲湯に入る習慣が現在でも残っている。
鹿の若い角を乾燥させたものを「鹿茸(ろくじょう)」といい、滋養強壮などの効能があり、貴重な生薬(漢方薬)とされている。
5月は「くらしと薬の月間」となっている。ただし、この記念日を制定した医薬全商連は2014年(平成26年)に解散している。