佐賀県佐賀市の摂食嚥下リハビリの専門家として知られる本多知行医師が制定。
日付は飲み込むことを表す「ゴ(5)ック(9)ン」の語呂合わせから5月9日としたもの。
加齢による嚥下(えんげ)能力の低下や、病気に伴う誤嚥(嚥下障害)により口から食べられなくなり、経管栄養・胃瘻(いろう)となったり、誤嚥性肺炎で亡くなる人が増えている。
口から食べる「摂食」と、口の中の食べ物を飲み込んで胃へと運ぶ「嚥下」を意識してもらうことで摂食嚥下障害を克服し、高齢になっても元気で豊かな人生を送れる人を増やすのが目的。
最期まで口から食べられる人を増やすために「ゴックン」を意識してもらうイベントなどを開催する。記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
嚥下は、食べ物を飲み込み、口から胃へと運ぶ一連の動作のことを指す。嚥下がスムーズに行われるためには、体の様々な器官の筋肉や神経などが上手く連携して働く必要がある。
嚥下機能が低下すると、食事中にむせたり、食欲が減少したりと様々な弊害の要因になる。摂食・嚥下は、栄養を摂るという意味で生命に関わる重要な行為であるとともに、人間が感じる楽しみの要素の一つでもある。
ちなみに「嚥」という漢字は、ツバメの子が口を大きく開けて親鳥から餌をもらい、飲み込む様子から作られた。口へんに燕(つばめ)と書いて「飲み込む」という意味の動詞になった。
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