東京都豊島区高田に本社を置き、製薬会社であり、ロングセラーの栄養ドリンク「リポビタンD」を製造・発売する大正製薬株式会社が制定。
日付は5と10で「リポビタンD」の合い言葉「ファイト!一発!」の「ファイト」と読む語呂合わせから。1962年(昭和37年)に日本で初めてのドリンク剤「リポビタンD」が発売されてから2012年(平成24年)で50周年を迎えることを機に記念日とした。「リポビタンD」を飲んで疲労を回復し、元気になってもらおうという願いが込められている。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
「リポビタンD(リポビタン・デー、Lipovitan D)」は、1本中にタウリン1000mgとイノシトール、ビタミンB群などを配合した100mLドリンク剤である。主成分のタウリンは「含硫アミノ酸」という栄養成分の一種で、体の各組織に存在する。疲労の回復や予防、体力・身体抵抗力の維持・改善などに優れた効果を発揮する。
「リポビタン」の名前は脂肪分解を意味するリポクラシス(lipoclasis)と、ビタミン(vitamin)を合わせた造語である。これは、当初は強肝・解毒の効能を謳ったためである。また、「D」は先行商品「タウローゼC」または「リポビタンC」に続くものという記号的意味で付けられた。略称は「リポD(リポ・デー)」。
現在ではシンガポールやタイ、中国、フィリピン、アメリカ、イギリスなど15ヵ国以上で販売されている。ただし、薬品に関する法規制や宗教上の禁忌となる飲食物などの関係で、日本での販売物と内容が異なる商品もある。
「リポビタン」には様々な用途やニーズに合わせた「リポビタンシリーズ」がある。タウリン2000mgに、ニンジン910mg、ビタミンE10mgなどを配合した「リポビタンDスーパー」、リポビタンDと同じ有効成分でノンシュガー・低カロリーの「リポビタンファイン」、風邪のときや就寝前などカフェイン摂取を控えたい人向けの「リポビタンノンカフェ」、カルシウムなどを配合した子ども向けの「リポビタンDキッズ」などがある。