「竹酔日」(ちくすいじつ)は、中国の俗説で、竹を植える(移植する)のは旧暦5月13日に行うとよいといわれている。
これは、この日は竹が酒に酔っていて、移植されても分からないためで、この日に移植された竹はよく繁茂するという。「竹迷日」(ちくめいじつ)、「竹植うる日」ともいい、夏の季語となっている。
江戸時代の俳聖と呼ばれる松尾芭蕉が、「降らずとも竹植うる日は蓑と笠」(笈日記)という句を詠んでいる。これは、「蓑笠(みのかさ)を着た姿は、竹を植えるのにまことに似つかわしい。たとえ雨が降らずとも、竹を植える日には蓑と笠を着て植えたいものだ。」という意味である。