松竹株式会社が映画『ラブ・レター』のPRのために制定。
日付は「こ(5)いぶ(2)み(3)」(恋文)と読む語呂合わせと、浅田次郎の短編小説が原作の映画『ラブ・レター』が、1998年(平成10年)のこの日に公開されたことから。恋人や家族など大切な人に想いを届ける日。
ラブレター(love letter)とは、恋文、愛を告白する手紙のこと。現在では一般的ではないが、付け文(つけぶみ)、艶書(えんしょ)、艶文(えんぶん、つやぶみ)という語もある。夏目漱石の『吾輩は猫である』に「付け文」の語が使われている。
古く平安時代などには、懸想文(けそうぶみ)といい、相手に対する恋心(懸想)を和歌に詠んで伝えていた。その後、縁談や商売繁盛など縁起を祝う文が書かれた懸想文を売り歩く「懸想文売り」が登場した。
京都市左京区聖護院円頓美町にある須賀神社では、毎年2月2日・3日に行われる節分祭において、烏帽子(えぼし)をかぶり、水干(すいかん:平安時代以降の衣装)を身にまとい、白い布で顔を隠した懸想文売りが境内に現れ、懸想文を買うことができる。