東京都新宿区新宿に本社を置き、ゲームソフトの開発・販売などを手掛ける株式会社スクウェア・エニックスが制定。
日付は『ドラゴンクエスト』がファミリーコンピュータ(ファミコン)用ソフトとして初めて発売された1986年(昭和61年)5月27日から。
「ドラゴンクエスト」は、プレイヤー自身が主人公となり、壮大な冒険物語を紐解いていく日本を代表するロールプレイングゲーム(RPG)である。略称は「ドラクエ」。
記念日は、2018年(平成30年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。ゲームデザイナーの堀井雄二(ほりい ゆうじ)氏が創り出した「ドラゴンクエスト」を、さらに多くのファンに愛されるシリーズ作品とすることを目的としている。
記念日の名称について、スクウェア・エニックスの公式Webサイトなどで略称を使った「ドラクエの日」という表記も見られる。
当時の株式会社エニックスから発売されたファミコン用ソフト『ドラゴンクエスト』は、「ドラゴンクエストシリーズ」の第1作目であり、キャッチコピーは「今、新しい伝説が生まれようとしている」であった。
シリーズを通して登場する「スライム」をはじめとしたモンスターやキャラクターのデザインは、『ドラゴンボール』などで世界的に知られるマンガ家・鳥山明(とりやま あきら)氏が担当した。また、楽曲は日本国内でポピュラー音楽なども手掛けていた作曲家・すぎやまこういち氏が担当し、当時ゲーム音楽としては珍しかったオーケストラの楽曲をゲームに採用することで、より深みのあるファンタジーの世界観がゲーム内に再現された。
『ドラゴンクエスト』の売上本数は約150万本であり、当時のファミコン界のみならず、社会現象として取り扱われ、大ブームを巻き起こした。また、RPGをメジャーにした最初の作品でもあり、この作品を通して多くのプレイヤーがRPGというものを知ることになった。
その後、続編が次々と発表され、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』まではファミリーコンピュータ、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』と『ドラゴンクエストVI 幻の大地』はスーパーファミコン、『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』はPlayStation用ソフトとして発売された。
2018年(平成30年)5月時点で、最新作は第11作目のPlayStation 4・ニンテンドー3DS用ソフト『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』であり、シリーズ累計出荷数と配信数は7500万本を超えている。
関連する記念日として、同社は『ファイナルファンタジーVII』がPlayStation(PS)用ソフトとして発売された日に由来して、1月31日を「ファイナルファンタジーVIIの日」に制定している。
リンク:ドラクエ・パラダイス、Wikipedia