1905年(明治38年)のこの日、日露戦争の日本海海戦において東郷平八郎(とうごう へいはちろう、1848~1934年)が率いる日本海軍連合艦隊が、ロシアのバルチック艦隊を撃滅し、日本が歴史的な大勝利を収めた。
この勝利により両国間のポーツマス講和会議への道を開いた。かつては勝利を記念して「海軍記念日」に制定され、この日には記念式典などが行われていた。しかし、1945年(昭和20年)を最後に、日本の太平洋戦争敗戦により第二次世界大戦後に廃止された。
海軍記念日式典:1944年(昭和19年)
頭上にはためく旗は朝日新聞の社旗
同様に日露戦争で1905年(明治38年)3月10日に旧満州(中国東北地方)の奉天(現:瀋陽)を占領したことを記念して設けられた「陸軍記念日」も戦後に廃止された。
海軍記念日、陸軍記念日は廃止されたが、現在でもこの日に、神奈川県横須賀市の記念艦「三笠」において日本海海戦記念式典が毎年開催されている。三笠内の講堂で、国家斉唱、黙とうなどが、艦上では海上自衛隊音楽隊による演奏会が行われる。
戦艦「三笠」は、日露戦争において連合艦隊旗艦を務め、連合艦隊司令長官の東郷平八郎らが座乗した。現在では、三笠公園内に記念艦として保存されている。その三笠公園内には東郷平八郎の銅像も建てられている。
関連する記念日として、海上自衛隊の歴史と伝統を考える日として4月26日は「海上自衛隊の日」となっている。