1902年(明治35年)のこの日、フランスの気象学者テスラン・ド・ボール(Teisserenc de Bort、1855~1913年)によって成層圏が発見された。
成層圏(せいそうけん、stratosphere)とは、1万m以上の上空で気温が一定していて気象の変化がなく、約50kmの厚さで地球を取り巻いている大気の層のことを意味する。地球の大気の高度約11kmまでが対流圏と呼ばれ、その上の高度約11~50kmの範囲が成層圏と呼ばれる。
成層圏は雲がなくいつも快晴であり、ジェット機が飛んでいるのもこの成層圏である。また、成層圏の中にオゾン層が存在し、太陽からの紫外線を吸収している。地表と成層圏の間は対流圏で、空気が対流し雲が生じる層である。
上の画像は高度約36kmの成層圏における写真。上空は暗く、地平線上には青白い大気の層が見える。地球の大気の構造において成層圏の下側には対流圏があり、上側には中間圏、熱圏、外気圏、宇宙空間がある。
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