1985年(昭和60年)のこの日、鳴門海峡を跨いで四国と淡路島を繋ぐ大鳴門橋(おおなるときょう)が開通した。
大鳴門橋は、兵庫県南あわじ市福良丙(淡路島門崎)と徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦(大毛島孫崎)間の鳴門海峡の最狭部を結ぶ吊り橋である。本州と四国を結ぶ3つの本四架橋ルートの1つである神戸淡路鳴門自動車道として供用され、四国地方と近畿地方の交通の要になっている。
着工は1976年(昭和51年)7月2日のことであり、9年の工事を経て完成した。橋長は1,629m、中央径間は876m、幅は25m、主塔の高さは144.3m。鳴門海峡の渦潮に影響を及ぼさないようにするため、多柱基礎工法とよばれる特殊な工法が採用されている。
開通当初、橋上で鳴門の渦潮を見ようとするドライバーが後を絶たなかった。そのため、橋上区間全体にわたって路側帯に「停駐車禁止 路側走行禁止」と標示されている。また、橋上には至る所にスピーカーが設置されていて、ドライバーに警告を発している。
大鳴門橋の橋脚には巨大な穴が開いている。工事が始まる前の1973年(昭和48年)に四国新幹線の構想が国によってまとめられており、当時は道路と鉄道が併用する橋として造られた。巨大は穴は鉄道を通すためのものだった。
実際には鉄道は通っておらず、今では延長約450mの遊歩道および展望台の「渦の道」として整備されている。「渦の道」は徳島県を代表する観光地の一つであり、展望台から鳴門の渦潮を間近に見下ろすことができる。
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