1987年(昭和62年)のこの日、プロ野球広島東洋カープの衣笠祥雄(きぬがさ さちお、1947~2018年)選手が、2131試合連続出場の世界記録を達成した。
それまでの記録は、アメリカ大リーグのルー・ゲーリッグ(Lou Gehrig、1903~1941年)選手が2130試合連続出場の記録を持っていた。衣笠は1996年(平成8年)6月14日にアメリカ大リーグのカル・リプケン(Cal Ripken)選手に破られるまで世界記録だった2215試合連続出場を樹立した。
連続試合出場の世界記録を更新した時、衣笠は「いつか、誰かにこの記録を破ってほしい。この記録の偉大さが本当に分かるのは、その人だけだろうから」という言葉を残した。衣笠の記録はアメリカでも非常に高く評価されており、現在でも「キヌガサ」は、アメリカで最も名前の知られている日本人野球選手の一人である。
1987年6月22日、王貞治(おう さだはる)選手に次いでプロ野球選手として二人目の国民栄誉賞を授与された。同年、満足に守備が出来なくなったことを理由に現役を引退した。
「鉄人」の愛称は、1974年(昭和49年)までの背番号「28」と、横山光輝の漫画『鉄人28号』に由来する。その愛称が示す通り、野球選手の中でも小柄な体格でありながら、正反対に飛び抜けて体が頑丈であった。