「大暑(たいしょ)」は、「二十四節気」の一つで第12番目にあたる。現在広まっている定気法では太陽黄経が120度のときで7月23日頃。
「大暑」の日付は、近年では7月22日または7月23日であり、年によって異なる。2024年(令和6年)は7月22日(月)である。
「大暑」の一つ前の節気は「小暑」(7月7日頃)、一つ後の節気は「立秋」(8月7日頃)。「大暑」には期間としての意味もあり、この日から、次の節気の「立秋」前日までである。西洋占星術では「大暑」が獅子宮(ししきゅう:しし座)の始まりとなる。
「夏至」(6月21日頃)から約一ヵ月で、快晴が続き、気温が上がり続ける頃。また、一年で最も夏の暑さが盛りを迎える頃なので「大暑」とされる。江戸時代の暦の解説書『こよみ便覧(べんらん)』には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されている。
「夏の土用」が「大暑」の数日前から始まり、「大暑」の間じゅう続く。「小暑」あるいは「大暑」から「立秋」までの間が「暑中(しょちゅう)」で、「暑中見舞い」はこの期間内に送る。
日本郵便が、暑中見舞い用のはがきとして、くじ付きの「かもめ~る」(夏のおたより郵便葉書)を発売していた。しかし、郵便需要の減少などに伴い2021年(令和3年)に発行を終了し、同年6月から新たに暑中見舞いに使いやすいデザインのくじなし絵入りはがきを販売している。
「暑中」とは、暦の上で一年で最も暑さが厳しいとされる時期のこと。暦の上では夏の土用の約18日間を「暑中」というが、実際には土用が明ける「立秋」以降も厳しい暑さが続き、これを「残暑(ざんしょ)」という。
「暑中」や「残暑」の期間に夏バテになる人も多く、暑さを乗り切るために「夏の土用の丑の日」(7月・8月)には鰻(ウナギ)を食べる習慣がある。
「大暑」の日付は以下の通り。
この「大暑」に由来して、大暑の日、または7月23日が「天ぷらの日」となっている。これも「土用の丑の日」の鰻と同様に、天ぷらを食べて夏を元気に過ごそうというものである。