1757年(宝暦7年)旧暦8月25日、江戸時代中期の前句付けの点者・柄井川柳(からい せんりゅう、1718~1790年)が最初の万句合(まんくあわせ)を興行した。
前句付けは、連歌・俳諧連歌における遊戯的な文芸の一つ。連歌・俳諧連歌は本来、発句から始めて参加者が交互に下の句を続けていく集団文芸であるが、逆に下の句(七・七)のお題を用意し、気の利いた上の句(五・七・五)を考えて技巧を競う。付け句から発展した文芸が川柳である。点者は、連歌・俳諧などで、評点し、その優劣を判定する者である。
柄井が最初の万句合を興行した場所の推定跡地に「川柳発祥の地」の碑がある。碑の場所は、東京都台東区蔵前4丁目37(三筋二丁目交差点の南東角)。碑にはこの日に川柳が発祥したことが記載されている。