テルミン奏者である川口淳史氏が制定。英語表記は「Theremin Day」。
日付はテルミンの発明者であるロシアの物理学者レフ・セルゲイビッチ・テルミン博士の誕生日の1896年(明治29年)8月28日から。
興味深い演奏方法のテルミンの魅力を広く知ってもらい、その音色を聴く機会を増やすことで、テルミンを通して生活と文化に潤いと発展をもたらすことが目的。
記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。ただし、その後に同協会の記念日登録は終了したようで、2024年(令和6年)5月時点で同協会の認定記念日としては確認できない。
テルミン(Theremin)は、ロシアで発明された世界初の電子楽器で、楽器に触れることなく演奏するのが特徴である。空間中の手の位置によって音高と音量を調節することができる。
テルミンはコンデンサをもつ高周波発振器を2つ内蔵している。このうち片方の発振周波数は固定されているが、もう一方の周波数は可変である
楽器正面に向かって右側から垂直方向に伸びたアンテナは音高を決める「ピッチアンテナ」であり、左側面から水平方向に伸びたアンテナは音量を決める「ボリュームアンテナ」である。
ピッチアンテナに右手を近づけたり遠ざけたりすると、演奏者とアンテナとの間に蓄えられる静電容量が変化し、これに伴って可変なほうの発振器の発振周波数が変動する。2つの発振器の周波数差からうなりを起こして可聴周波数を抽出し、アンプとスピーカーを介して発音させる。
ボリュームアンテナに左手を近づけると音量が減少し、遠ざけると音量が増大する。また、左手を素早く上下動させることで、ある程度スタッカート奏法が可能である。