1978年(昭和53年)のこの日、東芝が世界初の日本語ワープロ「JW-10」を発表した。
開発のきっかけは1971年(昭和46年)頃、開発者となる森健一と新聞記者との雑談であった。この雑談の際、「欧米の新聞記者に比べて、日本の記者は記事を書くのが遅い」ことが話題となった。森はそれが道具の差であるとして、日本語ワードプロセッサ(ワープロ)の構想を持つに至った。
このワープロは、幅115cm・奥行き96cm・重さ220kgで、価格は630万円だった。発表の翌年1979年(昭和54年)2月に販売が開始された。片袖机ほどの大きさの筐体に、キーボード・ブラウン管・10MBのハードディスク・8インチフロッピーディスクドライブ・プリンターが収められていた。
開発当初は普及を疑問視する声もあったが、JW-10の開発によって培われた「かな漢字変換」の技術は、日本語入力システムの全てにおいて当然のように使用されるようになった。その後、パソコンが急速に普及したため、各メーカーは2000年(平成12年)頃からワープロの生産を見合わせるようになった。
リンク:Wikipedia