国連の専門機関の一つである国際海事機関(International Maritime Organization:IMO)が制定。国際デーの一つ。英語表記は「World Maritime Day」。
この国際デーでは毎年テーマが決められ、この日が祝われる。2018年(平成30年)は「IMO 70: Our Heritage – Better Shipping for a Better Future」、2019年(令和元年)は「Empowering Women in the Maritime Community」である。
「世界海事デー」の日付は以下の通り。
海上を利用した国際海運は、国際運送の代表的なものであり、世界貿易の80%以上を占める。船による海上輸送は、ほとんどの商品において最も効率的で費用対効果の高い輸送手段である。そして、海上輸送は、安全で信頼できる低コストの輸送手段であり、商品を世界中に輸送することで、商業を発展させ、国家と国民の繁栄を促進させてきた。
現在、持続可能な海運と持続可能な海洋開発の促進は、IMOの主要な優先事項の一つとなっている。環境に優しく持続可能な世界の海上輸送システムのためには、新しい技術の開発や革新、エネルギー効率化、海事教育や訓練、海上の安全や交通管理などが必要である。
また、2019年時点で世界には約120万人の船員がいるとされるが、その中で女性はわずか2%という現実がある。歴史的に男性の多い海運業界において、IMOは女性を支援する取り組みを行っており、海事施設における訓練などにより、男性と同様に女性も高いレベルの能力を獲得できるよう加盟国に対して奨励している。