2013年(平成25年)12月の国連総会で制定。国際デーの一つ。英語表記は「International Day for the Total Elimination of Nuclear Weapons」。
核兵器が人類に及ぼす脅威と、核兵器の全面的廃絶の必要性に関する社会の認識を高め、教育を充実させることが目的。また、この国際デーを記念することで、これらをより普及・促進させることが目的。
歴史的に見ると、1945年(昭和20年)8月に日本の広島と長崎に2つの原子爆弾が投下され、都市を破壊し、合計21万人以上が死亡したと推定されている。そして、翌1946年(昭和21年)の国連総会において核軍縮を国連の主要な目標とすることが決議された。以降、国連は核兵器の廃絶のための取り組みを行っている。
2009年(平成21年)12月の国連総会では8月29日を「核実験に反対する国際デー」(International Day Against Nuclear Tests)に制定しており、人々の意識を高め、核兵器を削減・撤廃へのより一層の関心・関与を求めるためにこの国際デーが制定された。
毎年、国連事務総長のメッセージが発表され、国連本部ビルがあるアメリカ・ニューヨークや事務局があるスイス・ジュネーヴなどでこの日を記念したイベントが実施される。また、国連加盟国に対して、核兵器の廃絶についての国民の認識と教育を強化することなどを奨励している。