数珠つなぎの日（10月10日 記念日）
大阪府大阪市天王寺区に本社を置き、数珠（じゅず）の製造・販売を手がける株式会社山田念珠堂が制定。
数珠を使って手を合わせる場には人が集まることから、記念日を通して人と人の縁をつなぎ、過去（先祖）・現在（我々）・未来（子孫）を「人の和」「人の輪」として脈々とつなぐことが目的。祈り文化への理解と関心を高め、数珠をさらに知ってほしいという願いが込められている。
日付は「じゅ（10）ず（10）」（数珠）と読む語呂合わせと、10月10日の「0＝わ」を「和」と「輪」の音になぞらえたもの。記念日は2024年（令和6年）に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
株式会社山田念珠堂は1861年（文久元年）に創業した会社。資本金は1000万円となっている。同社は、人々の幸福と平安を願い、心に潤いがめばえるような数珠をつくり続ける。みなさまに末永く寄り添える数珠をつくり続けることは、同社の心の拠り所とする仏道のお役に立てることと、信じている。
大切なことは、仏教に関わるすべての方々に、最高で高品質の本物の数珠をお届けすることと確信する。「品質は信頼」を信条に、「磨く、通す、組む」の三大要素を主軸とし、本社工場・他国内製造工場で責任を持って一貫生産する。
数珠は人の想いが宿るお守りであり、持ち主の想いが表現されるもの。昨日の難を和らげ明るい明日を願う心を導く。念珠は幸福の道しるべ。心を温め、やさしい心を呼びおこし、何度でも仏教を思い返させてくれるしるしである。
また、日々の仏事ごとで携え、大切な心を育み、悲しみや苦しみを乗り越え幸せを思うとき、いつも側にある法具である。法具としての優れた機能性はもちろんのこと、手になじみ、美が顕れるもの。
同社は国産数珠にこだわっている。全製品が「日本産」の数珠である。貴石などの一部の玉素材の加工は海外でも行うが、房・軸、そして仕立ては全て国内で行う。同社の数珠には「日本製」「伝統と技術 日本製」のタグが付けられている。このタグこそがお客様に提供できる信頼の証である。
数珠は穴が貫通した多くの小さい珠に糸を通し輪にした法具である。珠の数は108珠が基本である。各宗派の本式数珠以外だと数に決まりはない。形状は各宗派の本式念数珠だと厳密な決まりがある。仏を念ずる時に用いる珠との意味から念珠（ねんじゅ）とも呼ばれる。
