愛知県田原市に事務局を置き、「日本の菊から世界のマムへ」との熱い思いでマムの普及・PRを目指すOPTIMUM(オプティマム)が制定。
「マム(mum)」とは、日本の国花である「菊」のこと。日付は「いい(11)マム(6)」と読む語呂合わせと、この頃はマムが最も輝く季咲きの時期で、各地で菊花展や菊まつりが行われるなど古くから菊の季節として知られていることから。
花き業界だけでなくそれ以外の人にも「いいマムの日」を通じて、マムの魅力や使いやすさを知ってもらうことが目的。記念日は2021年(令和3年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
「菊(キク)」は、キク科キク属に分類される植物である。日本で観賞用として花き園芸で発展した品種群を「和菊」、西ヨーロッパで生まれた品種群を「洋菊」と呼ぶ。花言葉は「高貴」や「高潔」である。
「マム」の名前は学名の「Chrysanthemum(クリサンセマム)」の略であり、これはギリシャ語の「黄金の花」に由来する言葉である。
秋に咲く花であるが、電照菊のように電照を用いた栽培方法により年中供給される。また、特に食用として栽培される食用菊もある。バラやカーネーションと共に生産高の多い花である。
日本において、菊はもともと外来種であり、薬草や観賞用植物として中国から伝来した。平安時代には『古今和歌集』などの歌にも盛んに詠まれた。また、鎌倉時代に後鳥羽上皇が身の回りのものに意匠として菊花を施したことにより天皇および皇室の紋となったと言われる。
9月9日は五節句の一つ「重陽の節句」であり、この時期は菊が咲く季節であることから「菊の節句」とも呼ばれる。邪気を払い長寿を願って、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた「菊酒」を酌み交わして祝ったりした。