祝賀御列の儀(皇室の儀式)

「祝賀御列の儀」(しゅくがおんれつのぎ)は、「即位の礼」(そくいのれい)で行われる儀式の中の1つで、天皇皇后両陛下のパレードが行われる。

祝賀御列の儀が行われる日

「即位の礼」は、「剣璽等承継の儀」(けんじとうしょうけいのぎ)、「即位後朝見の儀」(そくいごちょうけんのぎ)、「即位礼正殿の儀」(そくいれいせいでんのぎ)、「祝賀御列の儀」、「饗宴の儀」(きょうえんのぎ)の5つの儀式から構成され、これらは全て国事行為である。

「祝賀御列の儀」では、天皇陛下の即位を国民に広く披露され、祝福を受けられるため、オープンカーによるパレードが行われる。

「祝賀御列の儀」のパレード

平成時は1990年(平成2年)11月12日(月)に第125代天皇・明仁(あきひと、現:上皇)の「即位礼正殿の儀」が行われ、同日に「祝賀御列の儀」のパレードが行われた。皇居・宮殿から赤坂御所までの間を約30分間にわたりオープンカーで進行された。沿道には多くの人々が詰めかけ、祝福ムードにあふれた。沿道の奉祝者数は約11万7千人とされている。

令和時は2019年(令和元年)10月22日(火)に第126代天皇・徳仁(なるひと、今上天皇)の「即位礼正殿の儀」が行われた。同日に「祝賀御列の儀」のパレードが行われる予定であったが、台風19号による甚大な被害を考慮して、パレードは11月10日(日)に延期され行われた。即位を祝うパレードは29年ぶり2回目である。

パレード当日は、混雑が予想されるため、公共交通機関を利用することが勧められた。また、テロや雑踏事故の警戒のため、警視庁による大規模な交通規制や手荷物検査が実施された。持ち込める物は、スマートフォンやカメラ、ペットボトルの飲み物など限定的で、刃物やドローン、撮影用の自撮り棒や三脚、ビン・缶・スプレー、キャリーケース、横断幕などは持ち込めなかった。

パレードが行われたルート

そんな厳戒態勢の中でパレードは予定通り行われた。パレードにおいて、天皇皇后両陛下は午後3時に皇居・宮殿を出発され、約4.6kmのコースをオープンカーで時速約10kmのゆっくりとしたスピードで約30分かけて進行され、午後3時半頃に赤坂御所に到着された。

両陛下を一目見ようと沿道に集まった多く人々は、車列が通ると「おめでとうございます」と歓声を上げ、手にした日の丸の小旗を振って、天皇陛下の即位を祝った。そして、天皇皇后両陛下は笑顔で手を振って応えられた。沿道の奉祝者数は約11万9千人とされている。

そのパレードの模様は、NHK(日本放送協会)をはじめとするテレビ局や政府インターネットテレビ、YouTube首相官邸チャンネルなどでライブ中継された。また、同日には即位パレードを伝える新聞の号外が各地で配布された。

リンク政府広報オンライン警視庁Wikipedia

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カテゴリー「11月の記念日」「今日は何の日

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