即位礼正殿の儀(皇室の儀式)

「即位礼正殿の儀」(そくいれいせいでんのぎ)は、「即位の礼」(そくいのれい)の中心となる、即位した天皇が日本国の内外に即位を宣明する儀式である。

即位礼正殿の儀の行われる日

「即位の礼」は、「剣璽等承継の儀」(けんじとうしょうけいのぎ)、「即位後朝見の儀」(そくいごちょうけんのぎ)、「即位礼正殿の儀」、「祝賀御列の儀」(しゅくがおんれつのぎ)、「饗宴の儀」(きょうえんのぎ)の5つの儀式から構成され、これらは全て国事行為である。

「即位礼正殿の儀」は、諸外国における「戴冠式」(たいかんしき)や「即位式」に当たり、国内外から賓客が招かれ、皇居宮殿・正殿「松の間」で執り行われる。

頻度は天皇の即位ごと(一世一度)で、平成時は1990年(平成2年)11月12日(月)に第125代天皇・明仁(あきひと、現:上皇)の「即位礼正殿の儀」が行われた。

令和時は2019年(令和元年)10月22日(火)に第126代天皇・徳仁(なるひと、今上天皇)の「即位礼正殿の儀」が行われた。

同年5月1日の「天皇の即位の日」と共に10月22日は「天皇の即位の日及び即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」により、同年限定の「国民の祝日」に定められた。また、政府は「即位礼正殿の儀」において、日本が国家として承認している195ヵ国の国家元首などを招くことを決定した。

そして、令和の「即位礼正殿の儀」は10月22日午後1時より挙行され、安倍晋三首相ら三権の長、180余りの国、2つの国際機関からの賓客約400人を含め、国内外から約2000人が参列した。

即位礼正殿の儀(令和)

その儀式の模様は、NHK(日本放送協会)をはじめとするテレビ局や政府インターネットテレビ、YouTube首相官邸チャンネルなどでライブ中継された。

天皇陛下の「おことば」全文は以下の通り。

さきに、日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承いたしました。

ここに「即位礼正殿の儀」を行い、即位を内外に宣明いたします。

上皇陛下が三十年以上にわたる御在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その御心を御自身のお姿でお示しになってきたことに、改めて深く思いを致し、ここに、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。

国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。

また、「祝賀御列の儀」として、国民に広く即位を披露され、祝福を受けられるため、天皇皇后両陛下のパレードが行われる。もともと10月22日の「即位礼正殿の儀」の終了後に予定されていたが、台風19号による甚大な被害を考慮して、パレードは11月10日(日)に延期され、行われる予定である。

リンク政府広報オンラインWikipediaNHKニュース

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カテゴリー「10月の記念日」「今日は何の日

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