東京スカイツリータウンの中にある「すみだ水族館」が、館の人気者であるチンアナゴをさらにアピールするために制定。
日付はチンアナゴが砂の中から体を出している姿が「1」に似ており、群れで暮らす習性があることから、一年間に最も「1」が集まる日付を選んだ。
チンアナゴは、細くニョロニョロした体を持つアナゴ科の仲間で、ゆらゆらと流れに身をまかせ、みんなで同じ方向を向いている姿が愛らしい。用心深く、穴の中に隠れていることも多いが、たまに穴から全身を飛び出すほど元気な一面もある。
記念日は2013年(平成25年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
「すみだ水族館」は、所在地が東京都墨田区押上で、東京スカイツリータウンの東京ソラマチ内にある。2012年(平成24年)5月22日に開業した。管理運営はオリックス水族館株式会社が行う。
面積は約3万6900平方メートル、頭数は約7000匹、種数は約260種、水槽総容量は約700tとなっている。コンセプトは「近づくと、もっと好きになる。」である。
「すみだ水族館」は今までの水族館とは少し違う。水槽前のイスに座り、すっぽりと水のゆらぎにつつまれたり、生き物を眺めながらカフェでおしゃべりしたり。自由に気ままに色々な過ごし方ができる、公園のような水族館である。
ペンギンの恋愛、チンアナゴの戦い、金魚のヒミツ。そんなとっておきの情報を、飼育スタッフが教えてくれる。暮らしの一部のように、いつでも寄り道したくなる場所。ここに来るとほっとする、元気になる、やさしい気持ちになれる。
チンアナゴ(狆穴子)は、ウナギ目アナゴ科チンアナゴ亜科に属する海水魚の一種。インド洋、西太平洋の熱帯域に分布し、日本では高知県から琉球列島にかけて分布する。和名は顔つきが日本犬の狆(ちん)に似ていることからこの名が付いた。
全長35cm程度。体は灰白色で多数の暗色点を持つ。また、大きな黒色斑がある。流れの強い珊瑚礁外縁部の砂底に生息する。頭部を外に出して潮の流れに乗ってくる動物プランクトンを捕食している。
体の下部は常時砂に入っており、敵が近づくと全身を穴にひっこめて隠れる。新たな場所の砂に入る場合は、尾から体をくねらせるようにして穴を作りながら入って行く。姿や生態が特徴的で愛らしいため、観賞用として同亜科のニシキアナゴなどと共に水族館で飼育されることも多い。
関連する記念日として、「すみだ水族館」は同日の11月11日を「ニシキアナゴの日」に制定している。