平安時代中期の僧・空也(くうや、903~972年)の忌日。
空也上人の入寂(にゅうじゃく)は日本仏教史書『元亨釈書(げんこうしゃくしょ)』には972年(天禄3年)9月11日とあるが、上人が965年(康保2年)11月13日に京都を出て東国化導に赴く際、この日を忌日とせよと言ったことから11月13日を忌日とする。
京都府京都市中京区にある空也堂では、毎年11月の第2日曜日に、空也上人を偲んで開山忌(空也忌)の法要が営まれる。空也念仏を唱えながら京都市中を回る。
観想を伴わず、ひたすら「南無阿弥陀仏」と口で称える称名念仏(口称念仏)を日本において記録上初めて実践したとされ、日本における浄土教・念仏信仰の先駆者と評価される。