「大分県あすをつくる県民運動推進協議会」の総会で「県民の日」を制定。
1871年(明治4年)のこの日、廃藩置県によって、日田県・杵築県・日出県・府内県・岡県・森県・臼杵県・佐伯県を統合して「大分県」が成立し、「大分県」という名称が初めて使われた。
大分県も11月14日が「県民の日」であるとの認識は持っているが、当日を公立学校の休校日としたり、イベントを開催するといったことはしておらず、県民の関心も薄いようである。
その理由として、「県民の日」を制定した同協議会がすでに解散していること、「県民の日」が大分県の条例で制定された公式の記念日ではないことが挙げられる。
大分県は、九州地方に位置する県。県庁所在地は大分市。全国的に知名度が高い別府温泉や由布院温泉をはじめとする多くの温泉を有し、源泉数(4,445ヵ所)、湧出量(279,253リットル/分)ともに日本一であり、「日本一のおんせん県おおいた」をキャッチフレーズに温泉をアピールしている。
大分県の総人口は2025年(令和7年)10月1日時点で約107万人で、47都道府県の中で石川県に次ぐ第33位である。また、沖縄県を除く九州7県では第5位に位置する。県庁所在地の大分市の人口は約46万人で県の総人口の42.7%が集中している。面積は約6,340km2で全国第22位である。
山地の占める割合が大きく、西部には九重連山、南部には祖母山・傾山がそびえる。このうち九重連山の中岳は九州本土の最高峰である。平野部は北部の中津平野、中部の大分平野、南部の佐伯平野など限られた地域に分布している。
海岸部は、北部で瀬戸内海に面する。中部では豊後水道を挟んで四国地方に接しており、その最狭部の豊予海峡の幅は10kmほどである。南部の日豊海岸にはリアス式海岸が発達しており、日豊海岸国定公園に指定された景観が楽しめる。
県の木と県の花は豊後梅、県の鳥はメジロ、県のマスコットは大分県応援団"鳥"の「めじろん」となっている。
大分県は国内生産量の約半数を占める乾燥しいたけのNo.1産地。大分特産のカボスは独特の豊かな風味で、素材の持つ風味を損なうことなく料理の味を引き立てる。森林資源が豊富で、丸太の生産量は全国2位。その他、とり天・中津からあげ・豊後牛・関アジ・関サバ・すっぽんなどが有名である。
郷土料理としてだんご・味噌・いりこの組み合わせが特徴の「だんご汁」、平たい麺にきな粉と砂糖をまぶして食べる「やせうま」、銘菓として豊後を訪れたフランシスコ・ザビエルの功績を称えて作られた和洋折衷の菓子「ざびえる」、大分県産の鶏肉にこだわり、愛情もたっぷり練り込んだ「謎のとり天せんべい」などがある。