山梨県が1986年(平成61年)に「県民の日」を制定。
1871年(明治4年)11月20日(旧暦)、甲府県ほか甲斐国内全域の諸県を統合して山梨県が発足した。新暦に換算すると大晦日の12月31日になってしまうため、旧暦の日付を記念日とした。
県民が郷土について理解と関心を深め、ふるさとを愛する心をはぐくみ、共に次代に誇りうるより豊かなふるさと山梨を築きあげることを期する日。
この日を中心に「県民の日記念行事」を実施され、オープニングセレモニー、県内各地の特産品をはじめ、多数の展示や体験、相談コーナーや各種団体による活動内容等の発表の場などがある。また、県・市町村が保有する一部施設の使用料が無料となる。
山梨県は、中部地方(甲信越地方)に位置する県。県庁所在地は甲府市。隣接する関東地方とともに首都圏整備法における首都圏の一角を成す。令制国の甲斐国(別称:甲州)に相当する。
南に富士山、西に赤石山脈(南アルプス)、北に八ヶ岳、東に奥秩父山地など、標高2,000~3,000mを超す山々に囲まれる。島国の日本において、海に全く面しない数少ない内陸県である。
山梨県の人口は2025年(令和7年)10月1日時点で約78.3万人で全国第42位である。県庁所在地の甲府市の人口は18.5万人で、県内で最多の市。山梨県の面積は4,465km2で全国第32位。ただし、その8割を山岳地が占めるため可住地面積は全国第45位である。
県の木はカエデ、県の花はフジザクラ、県の鳥はウグイス、県の獣はカモシカ、県の歌は山梨県の歌となっている。戦国時代の武将・武田信玄(たけだ しんげん、1521~1573年)は甲斐領民の尊崇を集め、県内には武田神社や墓所などがある。
山梨県は中央高地式気候のため寒暖の差が大きく、農業に適した地域は甲府盆地を中心に水捌けの良い平坦地である。江戸時代には治水・用水路開発により新田開発が行われ農業生産力は向上したが、養蚕や果樹などの商品作物栽培を複合させた形態の農業が発達していた。
山梨県の特産品としては、ブドウやモモなどの果物、ほうとうや吉田のうどんなどの郷土料理、甲州ワインビーフや富士桜ポークなどの肉、信玄餅やくろ玉などの和菓子、革製品の甲州印伝などの伝統工芸品が挙げられる。