1914年(大正3年)のこの日、ドイツ・ベルリンから帰国した山田耕筰が、初の日本人の作曲による交響曲『かちどきと平和』を発表した。
シンフォニー(symphony)とは、「交響曲」や「調和」などを意味する言葉。交響曲とは、管弦楽によって演奏される多楽章構成の大規模な楽曲のことである。
山田耕筰(やまだ こうさく、1886~1965年)は、日本を代表する作曲家であり、指揮者でもある。日本語の抑揚を活かしたメロディーで多くの作品を残した。日本初の管弦楽団を造るなど日本において西洋音楽の普及に努めた。
また、アメリカ・ニューヨークのカーネギー・ホールで自作の管弦楽曲を演奏、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団やレニングラード・フィルハーモニー交響楽団等を指揮するなど国際的にも活動、欧米でも名前を知られた最初の日本人音楽家でもある。軍歌の作曲も多く手がけている。
関連する記念日として、亡くなった日の1965年(昭和40年)12月29日に由来して、12月29日は「山田耕筰忌」となっている。