熊本県宇土市に事務局を置き、菊芋の愛好家で構成される菊芋好きのための団体である一般社団法人・日本菊芋協会が制定。
水溶性食物繊維が豊富で、腸内環境を整える世界三大野菜の一つと言われる菊芋は、戦後の食糧難時代は人々の飢えを支え、現代の過食時代においても生活習慣病予防や腸活に効果的と再び注目を集めている。
日付は12月にはこの1年の食生活を振り返り、菊芋などで腸内を整えることを意識してもらいたいことと、日本菊芋協会が設立された月であること。6日の6は菊芋の種芋の形と似ていることから。
菊芋の健康食材としての価値や魅力をより多くの人に知ってもらうのが目的。記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
日本菊芋協会(Japan jerusalem artichoke association)は、菊芋を通じて腸内環境を整え健康を低下させないように努めるとともに、日々の生活の中で身の回りのことも整えながら身近な豊かさに気付くことが、丁寧な暮らしにつながることをモットーとする。
菊芋を通してまずは自分の身体、そして家族や身近な大切な人たちが健康を維持でき、普段の生活が少しでも豊かになるよう活動する。
また、菊芋の料理のバリエーションを広げるため、みんなで簡単に作れる健康レシピを共有する。その他にも、異業種コラボ企画の提案やワークショップ、イベント企画、菊芋料理教室、菊活サロンを事業として行う。
菊芋(キクイモ)は、キク科ヒマワリ属の多年草。別名はアメリカイモ、ブタイモ、カライモ(唐芋)、イモギク、サンチョークなど。北アメリカ原産で、世界中に外来種として分布している。夏に黄色い花を咲かせる。
「キクイモ」の和名は、菊に似た花をつけ、地下に芋(塊茎)ができ、それを利用するところから名付けられた。英語では「Jerusalem artichoke」と呼ぶ。「Jerusalem」はイスラエルの都市エルサレムのことだが、この植物との関わりはない。
芋は、皮を剥いて輪切りにしてから酢水につけて灰汁抜きし、そのままサラダ、甘酢漬け、味噌汁、天ぷら、煮物にしたり、味噌漬けにしたものが市販されている。味は甘味と独特の香りと歯触りがある。
東南アジアやヨーロッパでは、シチューやパイにするなど、各種の料理法が工夫されている。また、ブタなどの家畜の飼料とする他、果糖の原料にもなりアルコール製造の原料にされる。