2024年(令和6年)12月6日の国連総会において制定。国際デーの一つ。英語表記は「World Meditation Day」で、日本語では「世界瞑想の日」とも表記される。
国連総会ではインドが共同提案した決議案が全加盟国の満場一致で採択され、毎年12月21日を「世界瞑想デー」とすることが宣言された。人々の身体的・精神的・感情的な健康を促進することが目的。
「世界瞑想デー」のこの日は北半球では太陽の高さが一年で最も低くなる二十四節気の「冬至」になることもある。一年中で最も昼(日の出から日没まで)が短くなり、夜が最も長い特別な日である。この日には世界平和と調和のために瞑想を行うイベントが開催される。
瞑想(めいそう)とは、心を静めて無心になること、何も考えずリラックスすること、心を静めて神に祈ったり、何かに心を集中させること、目を閉じて深く静かに思いをめぐらすことなどとされている。世界中のあらゆる地域で、年齢やライフスタイルを問わず、多くの人々が実践している。
世界保健機関(WHO)は、瞑想の大きな効果を認めており、ストレスの管理に関する議論では、心身のウェルビーイング(Well-being)を維持するために瞑想などの対処法を学ぶことの重要性が強調されている。ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に満たされ、幸福感や充実感を感じる良好な状態を指す。
瞑想は全体的な健康状態を向上させる強力なセルフケアツールになり得る。また、たとえ数分でも瞑想を日常生活に取り入れることで、落ち着きを得たり、集中力を高めたりすることができる。
「世界瞑想デー」では健康的なライフスタイルに焦点を当てることで、あらゆる年齢層の人々の健康を促進するという国連が目指す持続可能な目標に近付くことができる。この国際デーには瞑想とその利点についての認識を高める目的もある。
関連する記念日として、北半球において最も日が長くなる二十四節気の「夏至」になることが多い6月21日はヨガを促進する日として「国際ヨガの日」となっている。