「鰒」「鯸」「魨」「河豚」(ふぐ)の名前の由来

フグは、フグ目、特にフグ科に属する魚の総称。およそ120種の魚がフグ科に分類される。そのうち食用とする種として、トラフグ、マフグなどが有名。敵を威嚇するために体を膨らませる習性がある。

「フグ」の名前は、江戸中期の学者・新井白石の語源研究書『東雅(とうが)』(1719年)によると、「腹の膨れている魚」に由来するという。他にも、海底で砂を吹き、出てくるゴカイ類を食べる習性があるため、「吹く」に由来する説もある。

漢字は「河豚」と書くのが普通だが、魚へんの漢字「鰒」「鯸」「魨」も「ふぐ」と読む。「鰒」は本来アワビを指す漢字であるが、「フク」と音読みすることから、フグを表す漢字として使用されるようになった。室町時代の国語辞典『節用集(せつようしゅう)』に「鰒(ふぐ)」が始めて現れる。「鯸」は、つくりの「侯」が「膨れる」という意味を表すことから「大きく膨れる魚」=フグとなった。「河豚」は中国の揚子江や黄河の中流域までメフグが棲んでいたことから「河」、膨れた姿が豚に似ていることから「豚」が使用されるようになった。また、豚の異体字を「豘」と書くことから「河魨」の表記が生まれ、「魨」の一文字が独立するようになった。

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カテゴリー「魚へん漢字の由来

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