「鰙」「公魚」「若鷺」(わかさぎ)の名前の由来

ワカサギは、ニシン目キュウリウオ科に属する魚。汽水域にも淡水域にも棲み、凍結した湖で穴釣りが行われる。漢字は「鰙」のほかに「公魚」「若鷺」とも書く。

「ワカサギ」の名前は「幼い」という意味の「ワカ」と、「小魚」という意味の「サギ」を合わせた語である。魚へんに「若」と書く漢字の「鰙」は、この語源に基づいて作られた和製漢字である。

「公魚」は江戸時代、霞ヶ浦の北にある麻生の藩主が毎年、徳川11代将軍徳川家斉へ年賀に参上するときに串焼きのワカサギを献上し、将軍家御用達の魚「御公儀の魚」であったことに由来する。「若鷺」は「若」が「幼い・小さい」、「鷺」が「白い」を表すことに由来する。また、サギが捕食していた魚がワカサギであったことに由来する説もある。

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カテゴリー「魚へん漢字の由来

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