「冷たい」の古語である「冷たし」は「爪痛し」に由来するという。
昔、氷水に指を突っ込んだ人が「爪痛し」と叫んだ。それ以来、指先や耳など「一部分が痛い」という状況を表す言葉として「爪痛し」が使われるようになり、その後、「冷たし」と呼ばれるようになった。
いつ頃から「冷たし」が使われていたかというと、平安時代の女流作家・清少納言の随筆「枕草子」の文中に「つめたし」と記されていることから、1000年以上前には「爪痛し」は「冷たし」に変化して用いられていたと考えられる。
2016/9/20
カテゴリー「語源・由来」