牛乳といえばスーパーやコンビニで紙パックやビンに入って販売されているが、ペットボトルに入ったものは見たことがない。牛乳はペットボトルで販売してはいけない法律でもあるのかというとそうではない。
もともとペットボトル入りの牛乳は、法規制により長い間認められていなかったが、業界団体が牛乳の消費拡大を目指して、法改正を含めた規制緩和を求めていた。
この働きかけを受けて、適切な条件下における牛乳の十分な安全性が認められ、2007年(平成19年)10月に「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」が改正され、ペットボトル入り牛乳の販売が可能となった。
実際にペットボトル入りの牛乳を作る計画も過去にはあり、ペットボトル入り牛乳の試作品も作られた。
しかし、ペットボトル入りの牛乳は、新しい設備の導入やペットボトル容器の費用などにより、とても製造コストがかかってしまう。ニーズがあまりないことも含め、お金をかけてまで牛乳をペットボトルで販売するメリットはないと判断し、販売されることはなかった。
牛乳はペットボトルで販売することもできるが、現在のところ売れる保証がないために、これを商品化して販売している企業はないというわけである。
2017/7/2
カテゴリー「食べ物」