シャンプーとコンディショナーは似た形の容器に入っているが、見なくても容器を触れば違いが分かるようになっている。
それはシャンプーの上部と横にギザギザのきざみが付いていることが違いである。これは日本工業規格(JIS規格)の標準となっていて、日本製品にはどのメーカーでも基本的にギザギザが付いている。
これは目の不自由な人だけでなく、目をつぶって髪を洗う時に誰でも区別ができるように付けられている。家庭の中でのユニバーサルデザインの代表格といえる。
ギザギザが付いたシャンプー容器を開発したのは花王株式会社で、1991年(平成3年)にその第1号となる商品が発売された。この容器の開発には、金型が2倍必要になるなどコスト面での問題もあったが、消費者の要望をもとに容器メーカーや業界各社などの協力により実現した。
2017/7/19
カテゴリー「生活・科学」