軍人の飼い主よりも偉い犬「スタビー軍曹」

アメリカの犬・スタビーは第一次世界大戦の時に毒ガスを食らうが手厚い手当により助かり、それ以来毒ガスにすごく敏感な犬になった。

少しでも毒ガスの気配があれば知らせてくれるようになり、何度も軍人たちを救うことになった有名な犬である。すごく賢くて英語とドイツ語の聞き分けができ、ドイツ軍のスパイが紛れ込んでいることを察知し、スパイ逮捕にも役立ったことがある。スパイ逮捕の後にスタビーは犬として初めて軍曹に昇進し、アメリカの歴史にその名を刻んだ。

スタビーは戦時中に17回の戦闘に参加し、多くの勲章を得た。飼い主は軍人で伍長のJ・ロバート・コンロイであったが、スタビーは飼い主よりも階級が上であった。

スタビー軍曹と飼い主のJ・ロバート・コンロイ
スタビー軍曹と飼い主のJ・ロバート・コンロイ

パレードを先導するスタビー軍曹
パレードを先導するスタビー軍曹
画像元【犬実話】第一次世界大戦中、多くの兵士の命を救った犬「スタビー軍曹」(Chaos of pandora Blog)

スタビーは飼い主だけでなく多くの部下を持っていた天才犬であった。1926年(大正15年/昭和元年)に永眠し、スミソニアン自然史博物館によって剥製にされ、現在は国立アメリカ歴史博物館に展示されている。

2017/9/21

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カテゴリー「歴史・文化

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