鯖江メガネの人気が復活した理由

福井県鯖江市はメガネの世界的産地であり、メガネフレームの国産シェアの約95%以上を誇っている。鯖江メガネは100年以上の歴史がある伝統工芸品である。

めがね産地さばえ
画像元Fragments

お洒落な鯖江メガネは原宿に専門店もあり、若者から絶大な人気がある。しかし、つい数年前までは安価な海外製品に押され、鯖江のメガネ産業の出荷額はピーク時の半分にまで減少した。職人の半数がメガネ作りから引退するという大事件が起こっていた。

そんな鯖江メガネをV字回復させた出来事が「東京ガールズコレクション」であった。ファッションショーでモデルさん達に鯖江メガネをかけてもらうと、当初は効果があるのかと皆が疑っていたが、高級なメガネはやはり良いと人気が出て、そこから需要が一気に回復した。これを機に鯖江メガネは日用品としてのメガネをお洒落なメガネとしてブランド化に成功した。

いろんな分野で手作りの職人の仕事が海外の大量生産品に押されているが、ファッション性を活かして高い技術があれば、そこに価値を見出す人がいて、産業として成立するというモデルケースとなった。

2017/10/3

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カテゴリー「歴史・文化

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