サイといえば勇猛な角が特徴だが、実はこのツノはただのイボである。
画像元:The Telegraph
サイの角は昔から工芸品や漢方薬の材料として人気があり、とても高く売れることから角を目当てに多くのハンターがサイを乱獲してきた。そのため、世界にはシロサイ、クロサイ、インドサイ、ジャワサイ、スマトラサイの5種類のサイがいるが、今ではすべて絶滅の危機にある。
シカやウシの角はカルシウムでできているが、サイの角は皮膚の一部が硬くなったもので、髪の毛や爪と同じケラチンという成分でできている。何らかの要因により角がなくなっても、髪の毛や爪と同じように再び新しい角が伸びてくる。ありたがって漢方薬として飲んでも、そのへんのおじさんの爪を煎じて飲むのと大差ない。
ちなみに、サイには前歯がない。主食である牧草を食べるのに必要がなく退化したといわれている。その代わり、草木をたぐり寄せるため、口の先端がとてもやわらかくなっている。
2017/9/22
カテゴリー「生き物」