世界には体の半分がオスで半分がメスの珍しい生き物がいる。
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オスとメスの特徴が混在している個体は「雌雄モザイク」(しゆうモザイク)と呼ばれ、チョウではその発生確率は1万分の1と言われている。羽だけでなく腹の部分も中央できれいにオスとメスが分かれている。
クワガタの雌雄モザイクの場合は、クワガタの特徴であるあごが左右でオスとメスに分かれている。
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雌雄モザイクは昆虫だけでなく鳥類や甲殻類、クモ類でも確認されている。爬虫類や両生類ではあまり見かけないが、これはヘビやカエルはオス・メスを簡単に見分けられないからかもしれない。
発生や組織形成時の体細胞分裂で性染色体の脱落がおき細胞レベルでの性表現が異なる組織がモザイク状になることや、性染色体・常染色体を問わない体細胞突然変異による性ホルモン受容性が変化した組織がモザイク状になることなどが、原因として推定されている。
これらの説は、原因は遺伝子の異常によると考えるものだが、鳥類である鶏に関してこれらとは異なる説がある。その説は、オスの遺伝子を持つ精子とメスの遺伝子を持つ精子の2つが卵子と同時に受精し、1つの卵の中にオスとメスの2つの胚が形成され、それが融合することで雌雄モザイクの鶏が生まれるというものである。
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2017/10/4
カテゴリー「生き物」